競馬を予想するにあたって必要な知識(調教編)
皆さんこんにちは!
本日は調教タイム基準値の見方を教えちゃいます!!
基準タイムはあくまで「指標」としてお使い下さい。基準より速い調教タイム = スピードがある、調子がいい とは限りません。4Fのタイムが良くてもラスト1Fがバテバテでは、それほど期待できません。
ただ、新馬戦や未勝利戦、2歳馬がこの基準タイムより速い調教タイムを出していたときは、スピード能力に長けていると考えて良いでしょう。
調子の善し悪しを調べたい場合は、「その馬の好調時の調教タイム」と比較するのがベストです。
■栗東 坂路 コースの 調教タイム基準値
6F 5F 4F 3F 1F
- - 53.5 39.0 12.9
この栗東坂路は、もっとも多く利用される調教コースです。美浦の坂路とは異なり、急な傾斜が最後までずっと続いているので、馬にはすごく負担のかかるコースになっています。
そのため、基準タイムは他のコースと比べて格段に遅いです。逆に言えば、栗東坂路で速いタイムを出せる馬は、瞬発力があっていい脚を使える能力を秘めている証拠です。
■栗東 CW コースの 調教タイム基準値
6F 5F 4F 3F 1F
83.1 67.2 52.5 38.8 12.5
以前は栗東にもDWコースがあったのですがポリトラックに変わってしまったため、栗東のウッドチップコースは、このCWのみとなってしまいました。
坂路より距離が長いため負荷がかかりやすく、スタミナをつけるにはもってこいの調教コースです。一杯に追って基準タイムより2秒以上速い時計(6Fで80秒台)のタイムが出たら優秀です。
■栗東 P(ポリトラック)コースの 調教タイム基準値
6F 5F 4F 3F 1F
79.6 64.1 50.1 37.1 11.9
近年になって栗東にも導入された、ポリトラックです。ポリトラックの特徴は、芝コースに近い感覚で非常に速い調教タイムが出てしまうコースです。水はけがよいので馬場状態によるタイム差が小さいことも特徴です。
追えば追うほど速いタイムが出てしまうため、基準タイムは参考程度に考えて下さい。これより速くても遅くても、あまり気にしない方がいいでしょう。
■栗東 B コースの 調教タイム基準値
6F 5F 4F 3F 1F
81.2 65.4 50.9 37.5 11.8
あまり使われることのない、栗東Bコース。ダートコースなので比較的速いタイムが出ます。一杯に追ってもラスト1Fのタイムはそれほど落ちないのが特徴です。
■美浦 坂路 コースの 調教タイム基準値
6F 5F 4F 3F 1F
– – 52.4 37.8 12.5
美浦の坂路は、栗東と比べて特徴が全く違います。最後の50mは急勾配ですが、栗東と比べて全体的に高低差があまりないので、栗東坂路ほどの負荷がかかりません。
そのため美浦坂路の基準タイムは、栗東坂路の基準タイムと比べると1秒くらい(4F)速いです。ラスト1Fが11秒台になる馬も結構多いです。
■美浦 W コースの 調教タイム基準値
6F 5F 4F 3F 1F
83.0 68.0 53.0 39.0 13.1
美浦のウッドチップコースは、栗東・美浦トレセンの中でもっとも基準タイムの遅いコースです。馬場がウッドチップという影響もありますが、円形トラックの内側から2番目に位置する調教コースなので、3番目(ポリトラック)4番目(Dコース)よりもコーナーのカーブがきつくなることにも要因があるのでしょう。
5Fを基準タイムより3秒以上速い時計を出した馬は、スピードもスタミナもあると考えて良いです。それでいてラスト1Fも12秒台を出せるようであれば最高ですね。
■美浦 P(ポリトラック)コースの 調教タイム基準値
6F 5F 4F 3F 1F
80.2 66.3 51.4 37.7 12.4
栗東のポリトラック同様、基準タイムは他のコースと比べて速くなっています。追えば速いタイムが出てしまうため、5Fが63秒台になる馬も良く見かけます。
坂路と比べても、ほとんど基準タイムに差がないことが分かると思います。裏を返せば、美浦坂路はそれほど負荷がかからない調教コース、ということです。栗東坂路で鍛えた方が強くなる、という今日の「西高東低」という現状が分かる気もします。
■美浦 D コースの 調教タイム基準値
6F 5F 4F 3F 1F
82.0 66.9 52.3 38.7 12.7
ダート馬場の調教コースです。他の調教場所もそうなのですが、6F~3Fのラップを見てみると、15.1-14.6-13.6 のように加速していくのが分かります。「一杯に追う」といっても最初から最後まで全力疾走しているわけではありません。
■美浦 C コースの 調教タイム基準値
6F 5F 4F 3F 1F
83.2 67.3 52.3 38.6 12.7
美浦Dコースは南馬場にあるのに対し、Cコースは北馬場にあります。「美北」と表記されることもあるかもしれません。基準タイムは、美浦Dコースとそれほど大きく変わりません。
これまでオープンクラスの馬の調教タイム基準値を見てきましたが、オープン以外の馬の調教タイムは、どう評価すればよいのでしょうか?当然ながら、新馬未勝利の基準タイムは遅く、クラスが上がるほど速くなり、G1に出走する馬の調教タイムが一番速くなります。
しかし、新馬未勝利の馬と、オープン馬の4Fタイムを比較しても、1秒くらいしか違っていません。ラスト1Fも0.3~0.4秒程度の差です。500万下や1000万下クラスであれば、0.数秒の差でしかありません。
ですから、ほんの少しだけ緩く見てあげれば十分です。
調教タイムというものは、基本的に追えば追うほど速いタイムを出すことが可能です(特にポリトラックやダートコース)。例えば2歳馬などは、鍛える意味でも目一杯追っていることが多いので、自然と調教タイムも速くなることが多いです。「2歳馬なのにこんな速いタイムが出ている!」とぬか喜びは禁物です。
速いタイムだな、と思ったときはラスト1Fも見て下さい。ラスト1Fも基準タイムより速ければ、かなり良い調教だったと言えるでしょう。
とても重要!数字にとらわれすぎない。
今までさんざんタイムを紹介しておいて、何言っているの?と思われるかもしれませんが、これはとても重要なことです。
坂路の調教タイムは自動計測なので正確ですが、坂路以外のトラック調教は、各競馬新聞等のトラックマンが手動でストップウォッチで計測しています。
人間がストップウオッチを押すと、反応速度による遅れや誤差がどうしても生じてしまうため、0.1~0.2秒程度の差があるといわれています。「調教タイムはデタラメ」と言われるのはこのせいです。同じ馬の調教でも、トラックマンによっては0.5秒も違ったりすることがあるのです。
ですから、0.1秒や0.2秒程度の数字は”誤差”と考えて下さい。基準タイムが無意味なものでは決してありませんが、0.数秒の違いを細かく意識する必要はないですよ、という意味です。
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